当社の現在の国産材と外材の比率は1:3です(2005年)。
これは新築家屋一軒における国産材と外材の比率とほぼ一緒です。
製材、流通業者として安くて大量に安定供給できる外材に頼らざるを得ない状況です。
しかしなんとかこの国産材(県産材)を生かせる供給体制を整え
上手な「木づかい」で日本の森林と地球の環境に貢献していきたいと考えます。
※2007年7月現在 国産材40:外材60
国策としての森林対策が後回しにされた感も否めませんが
ようやく日本の森林のあり方の重要性に目が向き始めてきました。
森林税を導入し森を守ろうという自治体も増えてきています。
福島県でも森林環境税の導入が平成18年を目標に検討されています。
先日「森林文化のくに・ふくしま県民憲章」が制定されました。
福島の森林を守り、育て、使うということを将来の世代に
引き継いでいけるような森林作りを目指します。
また単純に外材の大量輸入だけが国内林の衰退の原因ではありません。
国産の杉は今や外材より安くなってきていますが
安定供給できない生産者と消費者の間には温度差があります。
最近では「木らしい」と、無垢の杉材を好む声が各層から聞かれます。
無垢の経年変化を味としてとらえることのできる文化が若いユーザーにもあります。
しかし国内の製品化されてない杉の無垢材は家を作る側からすると使い勝手が悪いと言うことになり
製品のばらつきがあったりして敬遠されたりします。。
また木を使いこなせる大工さんが減ってきているということも原因のひとつにあげられます。
適材適所の「木づかい」がされる場が失われつつあります。
まず、日本の人工林の現状はかなり厳しい状況にあります。
安い外材が大量に輸入されるようになり立木単価が
下落し現在、杉の柱1本の値段は10年前の半分です。
人工林は「間伐」や下草を刈ったりという大変な作業を必要としますが人件費が出ないので
放置されたままの「荒れた人工林」が増えています。
昼間でも薄暗く日が差さない放置された人工林の根元には植物もほとんど生息しません。
杉は樹齢50年を超えるとほとんど呼吸しなくなりCO2の吸収量も減ります。
花粉症の原因はこの呼吸しなくなった杉から排出される花粉が引き起こすものともいわれています。
いまや日本は手入れされず年老いていった森が着実に増えていっています。
自然が創り出す原生林が尊ばれ、伐採は悪とされる風潮の中
人間が手を加えることによりその役割を増大させる森林もあるということを
私達はあまりよく知りませんでした。
日本は世界有数の森林国家です。国土の67パーセントが森林で、その40パーセントが人工林です。
先進国でこれだけの森林を有する国はほとんどありません。
なのになぜ日本は木材輸入大国であるのでしょう。
また日本人は高い木造文化を誇っていると思われていますが、実際は森林や木を生かす暮らしをしているとは
言いがたい現状になってきています。